注目されるアーモンドの栄養特性 Vol.1 〜アメリカの研究報告より〜
日本では自治医科大学の間藤方雄名誉教授の『ビタミンEが脳や脳の細血管のそうじ機能を持つマトウ細胞を活性化し、老化やボケを予防する』との学説が一昨年来、テレビ等マスメディアの注目を集め、その後ビタミンE始めミネラル等優れた栄養特性を持つ健康食品としてのアーモンドが大変話題となっています。(この研究は日本のテレビ番組でも大変注目され、詳細は本ホームページ上に別途公開されています。)
一方で、カリフォルニア・アーモンドの本場アメリカでも、アーモンドをはじめとしたナッツ類の栄養特性について様々な研究が報告されています。ここではその内容をダイジェストでご紹介します。
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お知らせとお願い
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| ブルーダイヤモンドでは一部実際の発表論文(英文)をも入手していますのでご入用の方は所定のコンタクトフォームを使用してご連絡下さい。尚、本ページの掲載内容はブルーダイヤモンド・アーモンド本社の広報誌FACTSにおけるアメリカの各大学や研究機関の様々な研究、あるいは研究者のコメントを要約したものであり、以下の本文を引用してご活用になる場合は表現の仕方について充分注意を払う必要がありますこと、ご了承下さい。
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■アーモンドを始めとしたナッツに多く含まれる不飽和脂肪酸が心臓疾患を予防
◆不飽和脂肪酸は明らかに血中コレステロール値を低下させる
アメリカの国立摂取栄養学センター(National Center for Nutrition and Dietetics)では『脂肪を摂る場合、身体が正しく機能維持できる様に摂取すべきである』と指導すると同時に『過剰な脂肪、特に飽和脂肪酸の摂取は心臓病やガン等の疾患にかかるリスクを増加させる』と指摘しています。そして脂肪摂取量だけにとらわれずどんなタイプの脂肪をとるべきかという事にもっと関心を払うべきであるとして、日常の食事で摂っている動物性飽和脂肪酸をアーモンドを始めとしたナッツ類の様な植物性の一価不飽和脂肪酸に変えるべきだと報告しています。一般的にナッツにある脂肪の8〜9割以上が不飽和脂肪酸であり、『不飽和脂肪酸は明らかに血中コレステロール値を低下させる働きがあり、心臓疾患の危険性を低下させるのに役立つ』と強調しています。
◆アーモンドの食事療法がコレステロールを低下
ナッツにはコレステロールの心配がないだけでなく、近年の数々の研究によるとナッツを常食することは体の血中コレステロール値を低下させることがわかってきました。カリフォルニア州ロス・アルトスにあるヘルスリサーチ研究センターのSpiller博士を中心とした食事療法の研究発表では1日100gのアーモンドを摂取した患者がわずか3週間で血中コレステロール値を8〜15%低下させたということです。(この研究はアメリカ心臓病協会でも大変注目されており、日本のテレビ番組でも紹介されました。詳細は本ホームページ上に別途公開されています。)
こうしたナッツの心臓への良い影響はこの他、ロマ・リンダ大学の長期的な研究、リノの心臓食の研究、Rutger大学の研究、34,000人を対象としたアイオワ女性の流行疾患の実態調査等でも検証されています。そして数々の研究からナッツを常食することと、ガン、糖尿病、アルツハイマーといった様々な慢性病にかかるリスクが低下する事との相関関係が次々と明らかになってきてます。
◆アーモンドをそのまま摂取する方が血中コレステロール値を低下させる
カリフォルニア大学Davis博士はアーモンドオイルと丸粒のアーモンドを摂取した場合の血中コレステロール値の変化を比較研究しています。博士によるとアーモンドオイル自体もその脂肪酸組成はオリーブオイルより優れたものであり、飽和脂肪酸がより少なく一価不飽和脂肪酸が豊富であることから血中コレステロール値を低下させる良質なオイルであるが、アーモンドそのものの方が重要な栄養素の複合体であることから、より血中コレステロール値を低下させる働きがあるとのことです。
しかもアーモンドにはビタミンEの含有量が非常に豊富である事とアーモンドに含まれる蛋白質のアルギニン成分が多いことに彼は注目しています。『ビタミンEは動脈硬化等の疾病を予防する働きがあり、一般にビタミンEは錠剤から摂取するよりは食事から摂取すべきだといわれている。又一方、蛋白質の中でもアルギニンは血中の酸化予防に効果的な特性を持つ』と彼は説明しています。Davis博士ははこの研究により1gのアーモンドオイル(脂肪成分)だけを摂取するよりは1粒のアーモンドの様に様々な栄養成分を含む食物を摂取することの大切さを強調しています。そして『こうした研究がいかに有効であるとはいえ、人は1つの食物だけを食べているわけではないと指摘した上で、食物はその生物学的活性が未知のものが多い栄養素と非栄養化学物質のユニークな複合体であり、それが故に慢性病にかかるリスク因子の研究という観点では自然の食物の持つ効能について研究することが大変重要である』と語っています。
◆アーモンドの常食が心臓疾患にかかるリスクを低下
ロマ・リンダ大学のSabate博士とFraser博士は5年以上にわたる34,000人を対象とした調査研究でナッツを常食する人々の心臓発作の発生率がナッツをめったに食べない人の半分位であると報告しています。この研究結果はアイオワ女性を対象とした同様の調査でも後に検証されることとなりました。Fraser博士は『この結果は予想通りだったとして、ナッツに含まれる脂肪のほとんどがは血中コレステロール値を低下させることで知られている一価不飽和脂肪酸かもしくは多価不飽和脂肪酸であり、加えてナッツはその抗酸化作用から心臓病を予防するといわれているビタミンEを最も多く含む食品の1つであるからだ。』と述べています。そして『しかしながら血中コレステロール値を低下させるという事、そのことの単独の要素では心臓病にかかるリスクが50%も下がることの説明にはならまい』としています。
そのメカニズムをSabate博士は『ナッツには心臓病を予防する可能性のある優れた成分の数々が含まれており、例えばナッツの蛋白質には心臓病を防ぐ機能のあるアルギニン成分が高いこと、あるいは血中コレステロール値を低下させる働きのある食物繊維も豊富であり、さらに血管におけるコレステロールの沈着を防ぐのに役立つと考えられているマグネシウムや銅といったミネラルをも多く含んでいる』と説明しています。その後の追跡調査ではもともとコレステロール値の低い若い男性達に1日約18〜19グラムのナッツを摂取させる実験を行った所、更にそのコレステロール値が下がったとのことです。
また、1997年3月のカリフォルア栄養学協会の総会でFrasher博士は『ほんの一つかみのアーモンドを1週間に5回程常食した場合、慢性心臓病の発生率が50%減少する、あるいは寿命が2〜8年位伸びるといった可能性が期待できる。』と500人以上の栄養学者や科学者を前に発表しています。
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■癌の予防に役立つ植物性化学物質の研究に着手
◆アーモンドに含まれる植物性化学物質が癌等の慢性病にかかるリスクを低下
ペンシルバニア州立大学のKris-Etherton博士はアーモンドに含有される植物性化学物質について研究を開始しました。植物性化学物質はナッツやある一定の植物性食品において発見された生物学的活性化合物です。研究者達はこうした化合物に癌、心臓病等の慢性疾患にかかるリスクを減らすことに役立っていると信じており、今後の研究が期待されます。
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■ビタミンEの抗酸化作用が慢性病を予防
◆ビタミンEやその他の抗酸化物質の供給源としてのアーモンドを研究
カリフォルニア大学デイビス校のApplegate博士は日々運動を行っている健康な男性の抗酸化システムにおけるビタミンEやその他の抗酸化物質の供給源としてのアーモンドの常食の効果について検証しようとしています。抗酸化システムは癌や心臓病、黄斑変成、リューマチ性間接炎といった慢性病を引き起こす深刻な組織ダメージの因子である活性酸素や環境汚染の悪影響に関与することで人体に役立っています。激しい運動の間、人体の酸素消費率は増加し、その際の酸素代謝が人体組織に傷害を与えうる化合物を組成します。ビタミンEはこうした酸化を防ぐメカニズムを促進する働きを示し、酸化によるダメージを遅らせたり、防いだりさえするということです。アーモンドはビタミンEの摂取を増やす補助的食品として食される様になるかもしれません。それはアーモンドが食品の中でも最も最高のビタミンEの供給源の1つであるからです。ビタミンEは人体組織にダメージを与えるフリーラジカル活性酸素を抑制するだけではなく、アスリート達にとって関心事である効率の良い体内燃焼にも役立つからです。
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■ナッツは太るという間違った認識を否定する最新学説が続々発表
◆ナッツでは太らない
ロマ・リンダ大学のヘルス・リサーチセンターの3万4,000人を対象としたSabate博士とFraser博士の5年間にわたる食生活の調査研究によると、『ナッツ類を常食する人の方がコレステロール値が低く、しかも常食しない人の方に肥満傾向がある』との調査結果を発表しています。
◆ナッツで体重が減少
5年間にわたるネバダ大学の食事と健康の研究でも、『ナッツを常食する人は体重を減少させ、ナッツを常食しない人よりも体重を維持する、あるいは減少する傾向がある』と報告しています。
◆コレステロールの低下、体重維持に効果
カリフォルニア州のヘルスリサーチ研究センターのSpiller博士の研究は1980年からアーモンドの血中コレステロール値への影響力の調査を開始。それによると、『アーモンドを摂取しつづけた患者の多くが、LDLコレステロール値が低下しただけでなく、体重も増加しない』という結果になりました。
◆アーモンドを食した時の満腹感が関与
こうした数々の研究発表に関心を持ったカリフォルニア大学農業環境科の学部長であるSchneeman博士や前述のDavis博士は何故アーモンドを常食すると体重が増加しないのか、あるいは減少する場合さえあるのは何故かということを調べています。そして、アーモンドを食べた時の『満腹感』の効果について研究しています。もし、アーモンドが確実に満腹感を引き起こし、それが故に人々の体重増加の原因となり得る他の食品の摂取を差し控えるためだとしたならば、アーモンドは理想的なスナックといえると語っています。
◆どんなタイプの脂肪を摂取するかという事のほうが、体重の増減に影響を及ぼす
一方で、ハーバード大学のSacks博士は地中海沿岸地域の食事におけるナッツの不飽和性脂肪酸のヘルス特性と典型的な低脂肪のアメリカ式ダイエットとを比較する研究でその体重増減問題を考察しています。そして、ただ単に食事に含まれる脂肪の量を減らすことよりも、どんなタイプの脂肪を摂取するかという事のほうが、体重の増減に影響を及ぼすと博士は考えています。
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参考文献(英文):ご入用の方はコンタクト下さい。
Spiller
GA:Effective of a Diet High in Monounsaturated Fat
from Almonds on Plasma Cholesterol and
Lipoproteins. J Am Coll Nutr 11:126-130/ Spiller
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