![]() ![]() ![]() |
![]() |
|
カリフォルニア州モデスト発 現地時間5月10日、米国農業統計局、カリフォルニア・フィールド・オフィス(NASS/CFO)は、今年2006年産カリフォルニア・アーモンド生産量の第一次予想を10億2千万ポンド(46万3千トン)と発表した。 昨年の生産量、9億1千1百万ポンド(4月末実績)から約12%の増産予想となる。 今回同時に発表された予想収穫面積は、58万エーカー(23万5千ヘクタール)。 今回の作柄予想は、Subjective Crop Estimateと呼ばれNASS/CFOによる収穫面積予想とアーモンド生産者への主観的な作柄予想の聞き込み調査をベースに算出発表される。これに対し実際の農園、樹木、果実の生育状況を実地調査して行なわれるObjective Measurement Surveyの結果は、最終作柄予想として6月29日に発表される予定である。 今年、カリフォルニアではアーモンドの開花が例年より少し早く2月初旬に始まったが、その期間中、氷点下の気温を伴う寒波、霜に見舞われ、さらに蜜蜂による受粉を阻害する断続的な降雨、強風に見舞われ、作柄を大きく左右する受粉期の条件としては順調なものではなかった。 特に2月16日の寒波と霜は、開花の早い主要品種、ノンパレルが満開時に産地全域を襲った為、その被害が心配されていた。 開花、受粉期終了後、3月から4月も低温、雨がちな天候が続き、果実の生育が遅れ、さらに4月下旬にはシェディングと呼ばれる、落果現象が例年に比べ多く見られた。 発表された予想生産量は、産地関係者が事前に想定していた範囲内のもので、前年対比増産ながら、受粉期の条件が良かった場合12億ポンドとも言われていた、潜在最大生産量からは程遠く、大幅増産による供給緩和を期待していた市場にとっては、やや期待はずれの作柄予想となった。 一方、昨年からの異常な価格高騰によって、減退していたカリフォルニア・アーモンドの出荷量は、3月、4月と前年対比増加に転じており、この出荷傾向が続けば、産地在庫は今年の新穀出荷可能となる秋口にはかなり圧縮されものと見られる。従って、この予想生産量と予想繰越し在庫を考慮すると来期総供給量は2004年期とほぼ同様の11億ポンド程になると見られる。 カリフォルニア・アーモンドの価格は2001年以来高騰を続け、昨年秋には代表品種のノンパレルが史上最高の1ポンド当り4ドル台となったが、その後販売出荷の停滞と2006年産増産期待から昨年末から徐々にスポット価格は下げてきていた。今年の開花期前後には産地価格は2ドル台前半まで下落していたが、4月には再び上昇に転じた。現在2006年産先物の唱え値は、現在の相場価格に比べポンド当り30〜40セント安いと見られる。 例年この発表の直後に開催される、インターナショナル・ナッツ・カウンシル(INC)の総会が今年は、カナダのモントリオールで5月11日から、世界各国のナッツ産地、市場関係者を集めて開催される。この会期中に、ブルーダイヤモンド・グロワーズ社長、ダグ・ヤングダールが今後のアーモンドの需給見通しに付いて見解を発表する予定となっている。 今年もこのINCの総会後、ヨーロッパ市場を中心に2006年産スタンダードグレードの商いが活発化すると見られ、相場の成り行きが注目される。今後2番目の産地、スペインの作柄、他の主要ナッツや、為替の動向に多少影響を受ける事になるが、カリフォルニアからの供給は今期に比べ基本的に緩和される事になり、過去1年狂乱とも言える不安定な相場と市況は、来期に向けて落ち着いたものとなる事が期待される。 又ここ数年、アーモンドの作付面積が大幅に増加してきている事から、来年2007年は天候条件が順調であれば、大幅な増産が期待できると見られ、更に中長期的にも増産基調が続くと考えられる。過去5年にわたって高騰してきたアーモンド価格は、やっとリーズナブルなレベルに収斂していく見通しとなったといっていいだろう。 |
![]() |