2004年度カリフォルニア・アーモンド第一次作柄予想を11億ポンドと発表
カリフォルニア州モデスト発 現地時間5月10日、カリフォルニア州農業統計局(CASS)は、今年2004年産カリフォルニア・アーモンド生産量の第一次予想を11億ポンド(50万トン)と発表した。 昨年の生産量、10億3千万ポンドから約7%の増産予想となり、史上最高を記録した2002年の10億8千万ポンドを上回る予想となった。 ベースとなる予想収穫面積は昨年から2万エーカー増え、55万エーカー(22万3千ヘクタール)。

今年カリフォルニアでは、アーモンドの開花が2月中旬に始まったが、2月末までは激しい降雨や強風に見舞われ、生産者はミツバチによる受粉がかなり制限されたと見ていた。しかし、その間の気温が比較的低かった事と湿度が高かった事により開花期間が長くなり、さらに早咲き種と遅咲き種の開花期間に十分なオーバーラップ(重なり)がみられ、当初懸念していた程の受粉障害は回避された模様である。

3月に入ってから天候は回復し高温となった為、アーモンドは特に樹齢の若い農園を中心に順調に結実し、5月上旬時点で例年より2週間程早く生育していると言われる。 しかしながら日本を始め、需要の高い主要品種のノンパレルは、早咲き種の為、悪天候の影響を最も受けたと見られ、生産者は昨年実績を若干下回るのではないかと見ている。

今回の作柄予想は、Subjective Crop Estimateと呼ばれCASSによる収穫面積予想とアーモンド生産者への主観的な作柄予想の聞き込み調査をベースに算出発表される。 これに対し実際の農園、樹木、果実の生育状況を実地調査して行なわれるObjective Measurement Surveyの結果は、最終作柄予想として6月30日に発表される予定である。

事前の巷間予想には10億ポンド割れの悲観的な見方もあり、2番目の産地スペインの極端な不作と相まって、供給不足を心配する向きがあったが、今回の発表でその懸念はやや後退したと言える。 この予想は、5月9日より、ラスベガスで開催されている、インターナショナル・ツリーナッツ・カウンシルの年次総会(国際的なナッツの関係者が一堂に会する)の会場においても注目の中発表され、関係者は供給サイド、需要サイドとも一様に、この「豊作」予想を歓迎していると伝えている。

2004年カリフォルニア産アーモンドの生産量が11億ポンドとなると史上最高となり、又2002年から3年連続で10億ポンド越えとなる。 一方、需給見通しとしては、消費が世界的に堅調な事から、バランスの取れたものとなる事が予想され、丸粒アーモンドでポンド当たり$2.00〜2.30と言った現状相場価格から大きく変わるものでは無いと市場関係者は見ている。 

その背景として、

1)世界的な消費拡大とカリフォルニアの出荷量
アーモンドの産地価格が2001年秋の安値、ポンド当たり$1.00〜1.20から、年々高騰してきたにもかかわらず、世界的にアーモンドの消費拡大は衰えを見せず、カリフォルニアからの出荷量は5年連続で伸張を続けている。 カリフォルニアは今期も、史上最大の出荷を記録した前期を上回るペースで出荷を続けており、今期通期では10億ポンド前後の出荷となる見通しである。

2)繰越在庫の圧縮
カリフォルニア以外の産地では端境期には在庫が払底する見通しの中、カリフォルニアも7月末には未出荷在庫が1億4千万ポンド(6万トン)程度まで減少する見込み。その中身は、裾物、低級品に偏り、一方昨年作柄が悪かったノンパレル(全体の35%)は非常に少ないと見られる。

3)スペインの不作
スペインは平年作で6〜7万トンと言われるが、昨年に続き、今年開花期の寒波、霜害により、1万7千トン程という近年最悪の作柄予想となっている。 スペインはEU圏へ出荷するアーモンドの加工基地であり、ここ数年はカリフォルニア・アーモンドの最大の輸入国となっている。 2004-05年期においても、カリフォルニアへの依存度がさらに高まる見通しである。

といった事があり、11億ポンドと言う豊作予想ながら、需給関係はそれ程楽観できないという見通しとなっている。

「カリフォルニア・アーモンド作柄予想と生産実績」グラフ (PDF)